はちみつには、1種類の花を蜜源とした単花蜜と、様々な花を蜜源とした百花蜜があります。蜜源となる花の種類は世界中で4,000以上もあるといわれており、代表的な蜜源としてアカシア、レンゲ、クローバーなどが挙げられます。特にアカシア蜂蜜は国産・外国産ともに人気が高く「はちみつの女王」と呼ばれ、クセのない風味や優しい甘さが特徴で、料理やお菓子作りにも最適です。
ここでは、アカシア蜂蜜をはじめとする、はちみつの蜜源である花の種類や特徴、代表的な産地についてご紹介します。
はちみつには、1種類の花から採蜜された「単花蜜」と、複数の種類の花から採蜜された「百花蜜」があります。
単花蜜は、1種類の花だけに通い続けるセイヨウミツバチの性質、「訪花の一定性」から生まれるはちみつです。風味や香り、色、粘度、結晶化など、蜜源の花によってそれぞれ異なった性質を持っています。
百花蜜は、日本に生息するニホンミツバチが、野山に咲く様々な花から蜜を集めて作られたはちみつです。同じ土地で採蜜された百花蜜であっても、その年や季節によって味・香りなどが異なります。色が薄いものほど味があっさりしており、反対に色が濃いほどコクや独特のクセを持つ味わいが特徴です。
はちみつの蜜源となる花は様々で、世界では4,000以上、日本だけでも600以上の種類があるといわれています。［注1］
その中でも優良な蜜源とされている花、人気のはちみつを5つご紹介します。
アカシア
マメ科の植物で、初夏に白い蝶形花（ちょうけいばな）を咲かせます。アカシアのはちみつは、淡黄色でさらりとしたクセの少ない優しい味わいが魅力です。日本でも人気が高く、「はちみつの女王」と呼ばれています。
レンゲ
マメ科の植物で、春に白とピンクのグラデーションが美しい花が咲きます。アカシアと並び、日本で非常に愛されているはちみつです。上品な甘さとコク、まろやかな味わいが特徴で、ふんわりと花の香りがします。
クローバー
初夏から夏にかけて小さな白い花を咲かせるマメ科の植物です。クローバーから採蜜したはちみつは、クセのないすっきりとした甘さが特徴です。ポリフェノールやグルコン酸などの栄養成分が豊富で、世界中で愛されています。
そば
タデ科の植物で、夏から秋に白または淡紅色の花が咲きます。色は黒褐色で、黒砂糖のような濃厚な甘みと深いコク、独特の強い香りと風味が特徴です。ミネラル・ビタミンが豊富で、特にフランスでは高級はちみつとして親しまれています。
マヌカ
フトモモ科の植物で、初夏に白または鮮やかなピンク色の花を咲かせます。一般的なはちみつに比べて水分量が少なく、クリーミーで凝縮された深い味わいが特徴です。独特のクセがありますが、抗菌作用や栄養価が高いことから人気のはちみつです。
数あるはちみつの中でも日本で特に人気が高いアカシア蜂蜜の蜜源は、北米原産のマメ科植物「ニセアカシア（ハリエンジュ）」です。
アカシア蜂蜜の代表的な生産地はハンガリーやルーマニア、中国で、日本では東日本を中心に生産されており、国産アカシア蜂蜜の生産量が多い生産地は長野県、秋田県が挙げられます。質の高い国産アカシア蜂蜜は、はちみつ専門店などで販売されています。
ここでは、アカシア蜂蜜の特徴を見ていきましょう。
クセのない味わいで多彩な使い方ができる
蜜源の花ごとに独特の香り、風味を楽しめるはちみつの中でも特にアカシア蜂蜜は、ほのかな淡黄色でクセのない味わいが特徴です。優しい甘さとすっきりとした後味で料理やお菓子作りの調味料のほか、紅茶・コーヒーなどの砂糖代わりとして活躍します。
飽きのこない味わいで、パンに塗ったりヨーグルトにかけたりなど、はちみつ本来の楽しみ方もおすすめです。
結晶化しにくい
はちみつには、寒暖差や低温により結晶化しやすい特徴があります。これははちみつに含まれるブドウ糖が関係しています。
レンゲや菜の花が蜜源のはちみつはブドウ糖の糖分が多く結晶化が早い一方で、アカシア蜂蜜はブドウ糖よりも果糖が多く含まれているため、結晶化しにくい傾向にあります。
はちみつは、蜜源の花ごとに様々な風味や香りを楽しめる食材です。蜜源の花によって色や粘度、栄養価などにも違いがありますので、自分の好みや目的に合ったはちみつを選びましょう。
毎日の料理や子供へのお菓子作り、朝食のパンやヨーグルトに使用するなら、国産アカシア蜂蜜がおすすめです。ニセアカシアから採蜜されたはちみつは、クセのない優しい味わいが特徴で、幅広い使い方、食べ方を楽しめます。
新潟県の井出養蜂園では、新潟県島見産アカシア蜂蜜をはじめとする高品質な国産はちみつを販売しております。高品質な美味しいはちみつをお探しの方はぜひご利用ください。
